動画に完敗

 今、分数の異分母同士のたし算・ひき算に子どもたちは取り組んでいます。先日、e-boardという学習コンテンツの存在をfacebookで知り、実際に学習用動画を見てみたんだけどそのわかりやすさにびっくり。自分の下手な説明なんかより学習コンテンツの動画の方が、よっぽど教え方に無駄がないしずっと洗練されていてわかりやすい!と思い、授業の最初のミニレッスン(10分間)を動画視聴にしました。子どもからは「ほっしーさぼってる〜!」と言われた(笑)けど、子どもたちは結構動画を楽しみながら見ていました。で、視聴後は友だちと教えあいながら問題に取り組み授業は終了。最後に「今日の算数を振り返って。ほっしーと動画、どっちがわかりやすかった?気をつかわずに本音でどうぞ」というお題で振り返りジャーナルに振り返りを書いてもらいました。

 結果、クラスの約50%が動画を支持!気をつかって、ほっしーのほうがちょっとだけうまかったです、動画の声よりほっしーの声が好き、みたいな感想が多かったので、おそらく本音は動画のほうが子どもたちにとって分かりやすいんだろうな。というわけで、動画に完敗!笑 ちょっとこれから積極的に動画を授業に組み込んでいこうかなと考えてます。反転学習的な試みもやってみるつもり。また報告します。

 

おすすめのオープンエデュケーション 3選

eboard [いーぼーど] | 動画と問題で1から学べる無料学習サイト

Khan Academy

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保護者会でエニアグラム

 もうすぐ授業参観+保護者会。先月の個人面談で感じたのは、自分と異なる個性をもった子どもをどう理解し、接していけばいいかわからない親御さんが多いなあということ。確かに僕ら大人は、自分自身と同質の個性をもつ子どもを「いい子」とし、自分の子どもにその「いい子像」を求めてしまいがち。でも、なんだかこれって残念。親が子どもの個性を面白がって、楽しみながら子どもと向かい合えたら、子育てが楽しくハッピーなものになるんじゃないかな〜と思った。

 というわけで、次回の保護者会では、親と子のパーソナリティのタイプをエニアグラムで診断し、みんなで盛り上がる予定。相性や付き合い方についてエニアグラムの本をひもときながら解説もしよう。あと、親と子のエニアグラムのタイプがわかれば、同じタイプの子どもをもつ親同士でグループになってディスカッションすることもできるし、これも楽しそう。とりあえず、この方向で進めてみようと思う。

このサイトで自分のタイプを診断できます。ちなみに僕はタイプ1の「完全主義者」でした。確かに当たってるカモ。

communication-lab.net

アサーションが鍵なのかも

「このクラスがもっとよくなるための課題ってなんだろう?」をお題に、子どもたちに振り返ってもらった。大別すると3つの課題が子どもたちから出た。①何かするたびにおしゃべりが多くて切り替えが苦手、②落とし物が多くて整理整頓が苦手、③言い方がきつい人が多い。①、②は確かに問題ではあるけど、それよりも僕は③が前から気になっていたので、近々子どもたちと一緒に考えていきたいなあと思ってる。というわけで、本日、数年前に買って積ん読状態になっていた平木典子さんの『アサーション入門 自分も相手も大切にする自己表現法』をやっと読了。教育哲学者の苫野一徳さんは、公教育の本質を「自由の相互承認」の感度を育むことだと言っている。

わたしたちは、自分が〈自由〉になるためには、他者の〈自由〉もまた、つまり他者もまた〈自由〉をもとめているのだということを、ひとまずお互いに承認し合う必要がある。そしてその上で、相互の納得が得られるように、互いの〈自由〉の在り方を調整する必要がある。(『教育の力』苫野一徳著 講談社現代新書より)

だとすれば、アサーティブなコミュニケーションの作法を学び身につけることは、「自由の相互承認」の感度を育むことに役立つんじゃないかなと思う。なわけで、アサーションを実践にどう組み込むか思案中。とりあえず、自分の周りの人たちにアサーティブなコミュニケーションができる人にならねば。笑

教師の学校に行ってきた

 先週末、岩瀬直樹さんと苫野一徳さんが講師の「教師の学校」の第一回目に行ってきた。自分の教員人生を振り返ってみると、自分の二大転換期があったんだけど、一回目が岩瀬ショックで二回目が苫野ショックっていうほど、自分の価値観を変えてくれたお二人なので、このワークショップ本当に楽しみだった。そして期待を裏切らないすばらしいワークショップだった。これが6回続くなんて贅沢すぎる。この半年は「教育の力」を何度も読み直して『自由の相互承認』についての考えをじっくり深めていきたい。